山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

FrontPage/2014-03-23

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粟ヶ岳でイグルー

「川内の山を登らなければ越後の山は語れない」と言われるほど川内山塊は奥深い。

その前衛ともいえる粟ヶ岳へ足を向けた。

豊富な雪を利して雪洞ならず、イグルーを構築し宿りとした。

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加茂の第二貯水池の堰堤を渡り尾根へと取り付く。

登山口の積雪は30センチ程度まで沈んでいた。

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街の方は青空が見えるが、山はガスに覆われている。

ときおり、風雪となったり晴れたりと忙しい天気。

急峻な尾根道をたどって7合目の砥ノ沢ヒュッテ避難小屋へ。

この辺りは風が強く吹雪いてきた。

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完全に二階まで埋没。

30分ほどかけて掘り出して、小屋の中で天候の回復を待つ。

やや回復してきた気がしたので、出発。

ここからは風当たりが強くなり、時折よろめくほどの強風。

稜線にでてイグルーを作る。

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ブロックを切り出しながら、積み上げていく。

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みなさん初めてなので、試行錯誤しながらの構築。

強風が吹き荒れ、地吹雪が打ち付けるなかの作業。

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程よい硬さの積雪層を探し当てるのがポイント。

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天井部に行くにしたがって、傾斜をつけなければいけないので難しい。

コツは接地面をなるべく多くし、楔状にお互いが支え合うようにすること。

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天井がようやく塞がって、隙間を埋めたら完成!

天井も高くて快適!!!

重いテントも担ぐ必要なし。

適度に隙間があるので、酸欠&一酸化炭素中毒の心配なし。

積雪が50㎝あれば構築可能。

慣れれば40分ほどで完成(できるらしい)。

イグルー最高です!!

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多少、隙間風が吹いて寒かったかな?

服も濡れてたのでシュラフもビショビショだった。

春の雪は体を濡らすので要注意ですね。

朝は強風&ホワイトアウトで山頂は断念。

ホワイトアウトナビゲーションを駆使して下山しました。

粟ヶ岳、山頂には行けませんでしたが必ずまた登りに来ます。
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