山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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2012/2/26 (日)

LOW-IMPACT プレオープン!

先日お伝えした国立のCAFE・LOW‐IMPACTのプレオープンに行ってきました!

http://blog.essential-line.com/index.php?FrontPage%2F2012-02-09


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多くのお客様で大変賑わっていました。

工事中でガランとしていた店内も、テーブルや椅子が入って素敵なお店に変身していました。

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空間も広く、落ち着いた雰囲気なのでついつい長居してしまいそうな感じです。

自家農園で栽培された野菜のサラダは文句なしに美味しいです!!
そしてインドカレーも抜群!!

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広い店内で各種イベントも行われるそうです。

3月3日オープンです!!今から楽しみですね!!


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2012/2/23 (木)

厳冬期・西穂高岳~奥穂高岳 その3

夜半の雪は、膝下程度で多くはなかった。

テントを這い出ると、ちょうど前穂の山頂の左から朝日が昇ろうとしていた。

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下界は雲海に覆われ、蒼天は我々の空だけにあった…。
暁の光が雪面を淡く染め、山々を一層美しく際立たせている。

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風は昨日に比べれば随分穏やかで、絶好の縦走日和となることを約束していた。
しかし、予報は明日からの悪天を告げている。

今日中に安全圏に降りなければ、進退は極まるであろうことは容易に予測がつく。

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はやる気持ちがありながら、それでも周りに広がる景色に見入ってしまう。
いつまでもここにありたい気持ちを抑えながら、一歩を踏み出す。

ジャンダルムへの登りは、1ピッチの短いものであったが、満足のいく支点は全く取れずやや緊張した。

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最高の瞬間。

厳冬期のジャンダルムの頂は本当に素晴らしかった!

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ジャンダルムに住む天使は今日もそこにあり私たちを癒してくれた。
目指す奥穂高岳も指呼の間である。

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ジャンダルムを懸垂で降りてロバの耳とのコルに降り立つ。

ロバの耳はルンゼを下降して巻くのが一般的のようだが、今回はてっぺんまで登り、懸垂した。

懸垂のロープがスタックしそうになり冷や汗をかいたが、何とか回収できた。
危うい岩角に掛けた支点で登り返すなど恐ろしくて仕方ない。

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夏季はなんてことない奥穂への登りも雪が着くと結構悪い。

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越えてきたジャンダルムとロバの耳。

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ようやく足元にした奥穂高岳の山頂。

ここまで近くに見えて本当に遠かった!


早くも天気は下り坂の兆しが見え始めたので足早に下山する。
半分雪に埋まった穂高岳山荘に着いたのが13:00。

予定では涸沢岳西尾根を下降するつもりであったが、それだとおそらく明日の悪天につかまってしまう。

3日間歩いてみて雪質はかなり安定していると判断し、白出沢を下ることにする。


上部は快調でどんどん高度を下げる。

気温は異常に上昇して完全に春山の様相になってきた。

白出大滝を懸垂下降する。
途中で不覚にもロープが絡まり時間がかかってしまった。


大滝から少し下ると、右から合流してくる沢から雪崩が走った。

私の前方50mほどである。

急激に上昇した気温が雪を溶かし、湿性の雪崩となって崩れたのである。

その前から、南面の笹斜面などの雪が少しずつ落ちてきていたので予兆はあった。
しかしこれほど大きいとは…。幅20m、長さ100mほどのデブリ。

大滝の下降でロープが絡まっていなかったら完全に巻き込まれていたであろう。


この先も同様の危険個所がまだまだある。

ここで判断に悩まされた。

このまま進むのは危険すぎるし、尾根に上がったり戻るのも明日の悪天につかまってしまう。

最終的に沢の北側の斜面に這い上がり、日が落ちて気温が下がるまで待ち、その後は夜間行動で下山することにした。

それが現状でもっとも安全な判断であろう。

斜面にある岩棚で時間をつぶすためにお茶を飲んでメシを食べる。


気温が下がってくるにつれて対岸の落雪も目に見えて少なくなってきた。

暗くなり始めたころに行動を再開し、ようやく林道へ。

そこから延々と暗闇の中歩いて、新穂高にたどり着いたころは21:00をまわっていた…。


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2012/2/22 (水)

厳冬期・西穂高岳~奥穂高岳縦走 その2

3日目。6時出発。

烈風でテントの撤収に苦労する。

間ノ岳への登りにかかる。

夏道は飛騨側へ回り込みルンゼを登り返すが、トラバースが嫌らしそうだし、強烈に風が吹き上げている。
信州側は傾斜はゆるいが、逆層のスラブで岩が露出しているところが多い。

私たちは信州側スラブの雪を繋いで登攀した。

登ってみると、雪が繋がっているように見えたところは、薄く雪が乗っているだけで直ぐに岩が出てしまいアイゼンが効かない。

一度、荷を背負ってトライしたが、慎重を期して一度戻り、空身で登ってから一度下降し、再び荷を背負って登り返した。


間天のコルへは岩を拾ってクライムダウン。

天狗岳へは飛騨側の雪壁を登る。
吹き上げの風で雪面はクラストしアイゼンの前爪しかささらない場所も多く、難しくはないが支点も取れず、慎重に登る。

天狗のコルへは夏の鎖場のやや上部より懸垂下降にて降り立った。


この時点で12時になっていた。

間ノ岳への登りでかなり時間がかかってしまったこともあるが、冬は違う。
夏では1時間半もあれば達する行程であるのに!

ここからコブ尾根の頭までは夏の記憶では1時間ほどの登り返しで悪場はないはず。

奥の三角のピークが西穂。赤石岳、間ノ岳、天狗岳と重なっている。

高度を上げるにつれて、アイゼンでは悪い岩場が連続する。

ロープを出すべきか判断に迷うような場所が延々と続いた。

今回はパートナーの登攀能力を信頼して、ノーロープでこなしていく。


コブ尾根の頭についた時点で15:30。

目標の穂高岳山荘冬季避難小屋ははるか向こうで達するのは絶望的。

「避難小屋でぬくぬく大の字」の目論見は脆くも崩れ去ったのである。

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ジャンダルムを目前とする最高のロケーションにて幕営する。

風当たりが強そうなので、スノーブロックを積んだ。

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余談であるが、この夜、いつの間にかプラティパスの蓋が緩んでいて(穴が空いていた!?原因は不明)

起きて見て気づくと水がもれていた(全て凍っていた)。

厳冬期の山ではいろいろなことに気を配らなければ大変なことになる…。


(その3へつづく…)


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2012/2/21 (火)

厳冬期・西穂高岳~奥穂高岳縦走 その1

喧噪の新穂高ロープウェイ乗り場を過ぎると、静寂に包まれた青い空と、白い雪の世界が広がっていた。

穂高平までの林道は深い雪に覆われ、かすかに古いトレースが確認できたが、新たにラッセルしていく必要があった。

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西穂高岳までの登路は当然、西尾根である。

あっという間に高度を稼いでしまう文明の利器は登山本来の魅力を半減させてしまう。
新穂高の駐車場にいた小さなザックにスノーシューをくくりつけた登山者たちは、空飛ぶ箱の中に吸い込まれていった。

ここは我々だけの道を刻むことのできる、純白のキャンパスである。

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新雪が30㎝ほど積もっているが、下地の雪は締まっていてラッセルは年末の黒部に比べるべくもない。

なにせザックを背負ったままトップでラッセルできるのだから。
(黒部ではトップ二人が空身で道をつけた後でないとあるけなかった)

パートナーは病み上がりで足に力が入らず、ラッセルのほとんどが私の担当となった(なんと幸運であろうか)。


この日は標高2150m付近に幕営。

明日の為にもっと高度を稼いでおきたかったが、途中から雪の下に隠れている穴に落ちまくって嫌気がさしたのである。

今年の穂高周辺は根雪が少なく、溶けて穴が開いたその上を新雪が覆っているので、落とし穴だらけなのだ。

穴に落ちると這い上がるのに一苦労だし、無性に腹が立つ。


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二日目。

森林限界を越えると西穂高岳の山頂が鋭く天を突き眼前に飛び込んでくる。
独標までの稜線は幾つものピークを連ね荒々しい。

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一つのピークを越えるとまた、一つのピークが現れる。
山との我慢比べである。

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天気は快晴で風も穏やかである。
強い日差しが肌を焼く。

時折ロープを出しながら雪壁を登ったり、トラバースしたりしながら、少しずつ進んでいく。

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左手前方にはジャンダルムが飛騨尾根を谷底へ急激に落とし込んでいる。
目指す頂きは遥か遠い道のり。

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小ピークを巻き終えるとそこにはトラックほどの大きさの雪庇が形成されていた。

単純に稜線をたどっていたらと思うと恐ろしい。

小さなミスが致命的な結果を招く。
細心で慎重な判断が要求される。

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西穂山頂への最後の登り。
この高度での重荷を背負って登攀は息が切れる。

14:15山頂へ到着。

予想外に時間がかかってしまった。


進めるだけ進んで、間ノ岳手前のコルに幕営。

夜は激しい風が、テントを揺らした。


(その2へつづく)


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2012/2/13 (月)

坂戸山

今朝、家を出るときに「今日は坂戸山」に行ってくると言ったら・・・。

「じゃあ、帰りは早いんだね。」と言われた。

少し考えて、「埼玉の坂戸じゃないよ」と答えた。

多分、埼玉の坂戸には山はないような気がする。


ということで、越後の「坂戸山」へ。

ここは春にはカタクリの群生する山として人気がある。標高は634mということで今話題のスカイツリーと同じ高さ。

街からも近く標高も手ごろということで、地元の方々の散歩コース。
毎日登っている人もいるくらいで、ほとんどの方が手ぶらに近い格好で登ってくる。

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昨日、同じ六日町から帰ってきたバスのドライバーさんは
「昨日は吹雪で前が全然見えないほどだった」といっていた。

ここは純然たる雪国の山。「雪がある山」とはわけが違う。
日常的に吹雪いているし、積雪の量が圧倒的。

この日は先行者三名がある程度ラッセルしてくれていたので、順調にすすみ、
私は一部をラッセルするだけで登頂することができた。

でも人のラッセルの跡を追うのはちょっと物足りない。今日は仕事だから良しとしよう。少しできたし。

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完全に出来上がった道を余裕であがってくる皆さん。

すぐにラッセル隊に追いつく…と思いきやむしろ離される。

雪道には慣れないと全然歩けない。ごまかしは利かない。


越後の大展望を欲しい儘にして、1時間ほどで下山。

少ししか歩いていない割には、皆さん充実した表情。

これも雪山の素晴らしさ。


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2012/2/11 (土)

独鈷山・三ツ頭

3月に知床岳へ登る予定のお客様のトレーニングとして一泊で雪山へ行ってきました。


初日は長野県の上田にある独鈷山(とっこざん)。

独鈷山は上田市と旧丸子町の間にあり、「信州の鎌倉」と呼ばれる塩田平の南に、
鋸歯のように険しい山容を見せています。


画像の説明

独鈷とは仏具のひとつで、仏敵を滅ぼす武器にも使われるといい、山容が鋭く切れこんで独鈷に似ているからという命名説と、
弘法大師がこの山に独鈷を埋めたからという説もあります。

 別名〝信州の妙義山〟とも呼ばれ、命名説のように谷は深く切れこみ、
奇岩や垂直な岩壁をそばだててなるほど妙義山にも似ています。

画像の説明


今回は登山口の近くに中禅寺のある「西前山コース」から登りました。
このコースは上部に岩場があるものの、慎重に通過すれば積雪期でも安心して歩けるコースです。

積雪は山頂付近で30~40センチくらい。


画像の説明

この日は天気が良く、展望を欲しいままにしました。

塩田平を挟んで浅間山が美しかった! そして槍ヶ岳まで!!

標高1266mとは思えない大展望の山です。

何度も訪れたい、まさに名低山です!!


翌日は八ヶ岳の権現岳を目指しました。

連休だけあって多くのパーティーが入山していました。

傾向として、テント組は大人数でわいわい。
日帰り組は単独のおじさんという感じでした。


画像の説明

天女山を過ぎると長い登りが続きます。

アイゼンでの登行は無雪期とは少し使う筋肉が変わるので、慣れないと疲れます。
傾斜に合わせていろいろなアイゼンの置き方を覚えると楽になります。


画像の説明

青空に真っ白な霧氷が輝いていました。

冬山に登らなければ見られない、登山者へのご褒美です。
冷え込みが厳しく晴天率の高い八ヶ岳では条件的には出会える確率は高いでしょう。


画像の説明

三ツ頭へ着くと権現岳が圧倒的な姿で鋭く聳えています。

「槍ヶ岳より尖がってるじゃん…!!(先端は)」。


激しい強風が私たちの体を揺さぶり、厳しい寒気が頬を刺します。

一時、風下へ避難して様子を伺いますが風が収まる気配はありません。


残念ながら、「今日はここまで」と判断させていただきました。

「残念!!」、「ホッ…」、「ニヤリ」。いろんな表情がゴーグルの奥に垣間見えました。


晴天の下、富士山を正面に望みながら、足取り軽く下山します。

登りはつらいが、下りは楽ちん。


いつしか風は止み、赤岳や阿弥陀岳も顔を出しました。

背中越しに権現岳が「まだ力をつけて出直しておいで!!」と語りかけているようでした…。

空がどこまでも青く澄み渡っていました。


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2012/2/9 (木)

LOW-IMPACT 

来月、国立にオープンする「LOW-IMPACT」というCAFE & BREAD &NATURAL CLOTHING のお店にて
トレッキングツアーをお手伝いすることになりました!

天然酵母パンと無農薬、減農野菜がうりで、自然に負荷をかけないライフスタイルを提唱しています。

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この日はお店の看板にクライミングホールドを付けてほしいとの要望があったので、
取り付けに行ってまいりました。

非常に目立つ場所なので責任重大です。

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無事ホールドが着きました!

ホールドがあるとどうしても登りたくなってしまうのがクライマーのサガ。

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オーナーの強い要望で、なんと私のサインも入りました!


3月3日にオープンします。
素敵なお店になりそうです!!


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2012/2/8 (水)

高見山

高見山は関西のマッターホルンと呼ばれる鋭い山容で、
冬には霧氷に覆われる山として関西屈指の名山と言われている。

前日まで紀伊半島では大雨で多いところでは150㎜もの雨量を観測した。

太平洋南岸を通過した低気圧は発達し、日本列島は強烈な冬型気圧配置に覆われた。

前日の高い気温から、一気に10℃以上も気温が下がり、山では強風が吹き荒れたのである。

画像の説明

台高山脈の北端に位置する高見山も山頂付近は一面の霧氷の世界となり、エビのしっぽが大きく形成されていた。

強い風は樹林の中では何とかしのげるが、顔の半分だけが痺れてくる。

樹林が途切れるところでは、容赦ない風が吹き抜ける。

画像の説明

1200m程度の低山であっても条件によっては本格的な冬山の様相を呈する。

ここ高見山はそのような条件になりやすいため、霧氷の名所として名高い。

今回はその霧氷が形成されていく、まさにその瞬間に歩くこととなった。

画像の説明

今日のような天候は想定の範囲内であったが、お客さんにとっては想定外であったかもしれない。

登れるか登れないかの瀬戸際。

天候と登る山のコース、難易度、避難小屋の有無、パーティーの装備、経験、体力、技術、モチベーション。
全ての様相を鑑みて最終的な判断を下さなければならない。

ときに非常に難しい判断に迫られるときもある。

大事なのは常に非常の事態を想定しておくこと、その中でできる範囲のことをチャレンジしていく。
そして、引き際の線引きを明確に持っておくことであろうか。

厳しい自然に対し人間の方が臨機応変に合わせていくことが登山である。

画像の説明

美しさと厳しさ、その両面を目の当たりにしながら山頂を目指す。


ちなみに霧氷とは、氷点下の環境で、空気中の過冷却水滴もしくは水蒸気が、
樹木その他の地物に衝突して凍結もしくは昇華することでできる、白色や無色透明の氷層の総称。
いわば自然現象としての着氷現象である。

裏を返せば霧氷ができるということは、気象条件が厳しい環境にあるということである。

画像の説明

今回、最終的に全員登頂し、予定通り下山することができた。

厳しさを乗り越えてこその達成感を味わっていただくことができたのではないだろうか?


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2012/2/2 (木)

鼻曲山

軽井沢から鼻曲山へ登ってきました。

この日は、この冬一番の寒気が入り、一番の冷え込み。

冬型気圧配置でも浅間山近辺は晴れの範囲なので、付近の山をねらってきてみましたが、
浅間山は雪雲に覆われていました。

幸い、鼻曲山はかろうじて晴れの範囲で上空は青空が広がっていました。

軽井沢の温度計はマイナス12度を指しています。

画像の説明

鼻曲山は四方に登山道があります。

北は二度上峠から、西は霧積温泉から、南は旧碓氷峠から、そして東は今回私たちがのぼった軽井沢の長日向からの道です。

長日向からの道は乙女コースと呼ばれており、緩やかな坂が続きます。

画像の説明

今回は、今シーズンは雪山が初めてという方々でしたので、足慣らしということで、入門的な山を選びました。

危険な場所はないし、山頂からの展望は抜群です。

冬の晴天率も高く、目の前に浅間山がどっしりと聳えています。

爽快なスノーハイクとなりました。

こういう安心安全な快適な雪山はほんとに心から楽しめますね!!


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