山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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2012/12/26 (水)

黒部横断 2011‐2012 その3 富士ノ折立~剱岳~馬場島

剱御前にて強烈な寒波到来。

2日間の停滞。

天気が安定してなければ、剱は越えられない。
特に早月尾根の下降はルートファインディングが難しく視界がなくては厳しい。

停滞は心と体のよい休息となった。

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10日目。

剱御前を越えて黒百合のコルへ。

稜線は雪が飛ばされ硬く締まっている。
アイゼンに履き替えて、快調にすすむが風が強い。

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前剱への登り。
時折現れる岩稜は易しいが、重荷と強風がきつい。

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前剱を越えると剱岳本峰が正面に立ちはだかる。

ここからが、核心部。

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圧倒的な存在感。

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冬季はヨコバイの梯子を利用して登る。

梯子に付いたエビのしっぽを叩き落としながらの登攀。

吹き上げが強烈で顔面が凍る。

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埋まっている鎖を掘り起こしながら登る。
視界のない中、手探りで登って行く。

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ヨコバイの核心部を抜ける。

背後に立山が浮かぶ。

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東大谷側は烈風が吹き上げるが、当面は風はなく暑いくらいだ。

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核心を抜ければ、あとは一歩一歩山頂を目指すだけ。

山頂は穏やかでこれまでの苦労を癒してくれているようだった。

早月尾根を懸垂下降を交えて下る。

一日限定の好天を利用して早月小屋から登山者が列をなして登ってくる。

その列をやり過ごすこと15分ほど。

激しい吹き上げで、顔面が完全に凍りつき、鼻水は凍り、顔にも氷の膜が…。

早月小屋では富山県警の方々から、差し入れもいただき、余った食料を大判ぶるまい。
喰い過ぎで食傷気味になった。


11日目。

長い早月尾根を下り馬場島へ。

富山県警にヤマタンを返却し、これまた長い林道を伊折へ。

下山後の温泉は格別であった。


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2012/12/25 (火)

黒部横断 2011‐2012 その2 赤沢岳~黒部丸山~富士ノ折立

赤沢岳から長い北西尾根を下る。

下りなので楽かと思ったら、ふわふわの新雪の落とし穴に腰までハマリまくり消耗。
12時間行動でようやく赤沢出合へ。幕を張る。

夜は雪がずーと降りっぱなしで40㎝くらい積もった。

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ここから黒部川を渡渉し、ハシゴ谷乗越を越え、剱岳八ツ峰に取付く予定であったが
連日の降雪で雪が安定しないのと、行程が捗っていないことを鑑み八ツ峰を断念する。

黒部丸山から富士ノ折立、剣御前をへて剱岳を目指すこととする。

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4日目。

黒部川は飛び石で渡れるはずであったが、今年は水量が多い。

ダム堰堤基部にある橋を使ってわたるために500mほど上流へとさかのぼる。

川沿いのトラバースは雪が猛烈に深く、500mに3時間を要す。

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橋に積もった雪を落としながらわたる。
渡ったら再び、400m下流へ下る。

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黒部丸山をめざし、急峻なヤブ尾根を猛烈にラッセルしていく。

とにかくちょっとずつしか進めない。

尾根上の平坦地に幕を張る。

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5日目。

なおも丸山めざしラッセル。

途中、垂直に近いようなヤブラッセルセクションがあり、50m高度を上げるのに2時間を要す。

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ワカンとアイゼンを切り替えながらようやく丸山南峰へ到着。

この日は寒波到来で激烈な寒さであった。

毎日、起きて、朝御飯食べて、準備してテント畳んで、ラッセルして、テント張って、
晩御飯食べて、寝ての単純な繰り返しで徐々にリズムが出てきた。

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6日目。

黒部丸山山頂から中央山稜へ。

このあたりから、樹林がまばらになり風を受けるようになる。
ところどころ、風に雪が飛ばされラッセルの軽いところもあった。

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テン場を求めてあくまでラッセル。

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斜めの斜面を平らに整地して、幕を張る。
夜、テントが浮くような感じになるほど風が強かった。

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7日目。起きたら快晴。頑張ったご褒美。

今日は立山を縦走するので、好天が必要条件なのでついている!

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しばし歩みをとめて荘厳な景色に見とれる。

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雪崩を警戒しながら、とにかく上を目指す。

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2mはあろうかという破断面がうかがえる。

どれほどの規模の雪崩があったのか…。

見えるピークは雄山。

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富士ノ折立が近づくと岩場も現れる。

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Ⅲ級+くらいの難易度だが、30キロオーバーの重荷では苦しい。

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ナイフリッジも越えていく。

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雪壁も越えていく。

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いろいろ越えていく。

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ようやく富士ノ折立について、大パノラマを堪能する。

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大日三山と室堂平。

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左から立山、笠ヶ岳、竜王岳。

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室堂ターミナルと地獄谷。

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そして剱岳。

あれを越えるんだ!


つづく・・・


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2012/12/24 (月)

黒部横断 2011‐2012 その1 扇沢~赤沢岳

かつて秘境と謳われた黒部峡谷も今では、ダムが建設され観光客が行きかい一大観光地となっている。

しかし、厳冬期においては今なお往時の静けさを保ち限られたものにしか訪れることを許さない。
今なお秘境と呼ぶに相応しい。


後立山を越え、黒部川を渡り、剣岳を越える。

「黒部横断」その響きが重くのしかかってくる。

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出発は2011年12月23日。

食料と燃料は予備日を含め16日分を用意した。

80ℓのザックがはち切れんばかりに膨らんでいる。

これでも、極限まで切り詰めて荷物は削っているのだが。

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扇沢まで7キロの道を冬季通行止めの日向山ゲートから歩く。

歩き出すとともに、雪が降り始めた。

林道歩きも重荷ではつらい。


扇沢から先は除雪もなくなり、ワカンにてラッセル。

初日は軽めにと思っていたが、目的地の屏風尾根まったんである大沢小屋までラッセルが深く、
18:30まで残業。テントを張る。

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二日目。

赤沢岳屏風尾根をひたすらラッセルする。

雪が深く、二人が空身でトレースをつけてからでないと荷物を担いでは沈んで歩けない。

トップでラッセルしたら、自分の荷物を取りに戻り、再びその道を登り返す。

ヤブやシラビソが行く手を阻む。

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予報に反しての好天。

1時間に100m足らずしか高度を稼げない。

背丈を越える雪にバンザイラッセルが続く。

屏風尾根2000m付近に幕営。

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三日目は朝から快晴。

今日は赤沢岳を越えるので、絶好の天気となった。

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あと少しと思われた稜線に出るまでもかなりてこずる。

今年の雪は降り始めからずーと降り続けたので、地面から表面まですべて新雪で締まり雪がない。

よって、どこまでもズブズブと沈んでしまう。

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扇沢を眼下に見下ろす。

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気持ちははやるが行程ははかどらない。

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稜線へと飛び出した。

この人の行動食は一日あたりカキピー2袋!!

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ようやくたどり着いた稜線から黒部湖を見下ろす。

これからあそこまで下降しなければならない…。

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稜線は風が強いが、雪は飛ばされているのであっというまに赤沢岳へ達した。

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ここまでも充実の登山といえるが、この先が核心部。

一度、入ったら容易に抜け出ることはかなわない。


つづく・・・


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2012/12/14 (金)

城山

寒いので、暖かい伊豆の城山でクライミングしてきました。

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日なたは暖かいので、半袖クライミング。

圏央道が繋がれば、伊豆が近くなるので冬のクライミングはぽかぽか楽しめるでしょう!


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2012/12/5 (水)

屋久島・永田岳

最近毎年恒例となってきた、屋久島に行ってきました。

今回は淀川登山口から入山し、鹿ノ沢小屋泊、永田歩道下山のコース。

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明け方まではザーザー降りでしたが、歩き出しには雨は止みました。

その後は、晴れ・曇り・小雨がめまぐるしく変わる読めない天気。

島ならではの気候の変化に翻弄されました。

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今日は暖かいためか、稜線でたくさんのヤクシカ達に出迎えられました。

その数、20頭以上。

子供の鹿は興味津々でこちらを眺めています。

後から親シカが「ピッ!!(気をつけなさい!!)」と叱っています(鹿だけに…)。

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存在感たっぷりの牡鹿。

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永田岳は巨岩連なる山頂。

山頂から目指す永田浜は…見えませんでしたが、海が輝いて見えました。

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翌日、長い永田歩道を歩き終えると宿の送迎車が到着しました。

何を言われなくても、「後ろに乗れってことだな」とみなさん即座に理解しました。


今回は食べた食事、すべてが絶品で満たされた旅となりました。


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