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2014/3/31 (月)
秘密の花園
倒木を跨ぎ、グズグズの崩壊地を横切って降り立った沢は一面の残雪に覆われていた。
先人のトレースを追って急な雪渓をたどると、見上げた先に何か柔らかな雰囲気の漂う一角があった。
そのあたりは雪に覆われた周囲から離れ小島のように、浮かびあがるような輝きを放っていた。
白いキャンパスにまぶしいほどに濃い黄色を塗ったように、そこだけ周囲にはない色彩が独自の主張をしていた。
それまでの道端やそれ以降の尾根筋にも花は全く見当たらなかった。
ただそこだけ守られた庭園のような福寿草の楽園であった。
足の踏み場がないほどに咲き誇る福寿草。
この花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。
そして私達もそんな虫たちと同じように引き寄せられたのかもしれない。
まだ雪が解けたばかりの茶色い落ち葉のあたりを良く見てみると、たくさんの蕾たちが花を咲かせる時を待ちわびていた。
彼らを踏みつけないように、雪の残る場所から写真を撮らせてもらった。
そして、その雪の下にも多くの眠れる朔日草が春の日差しを心待ちにしているのだろう。
大樹に寄り添うように群らがる春の妖精たちは地図を頼りに雪を踏んで足を運んだ来訪者に、
花言葉の通り 「祝福」 で迎えてくれた…。
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2014/3/28 (金)
公募企画 立山~大日岳&鹿島槍
4月の公募企画のお知らせです。
① 「残雪の立山から奥大日岳」 4月16日(水)~4月18日(金)
開通したてのアルペンルート、雪の大谷を通って室堂へ入ります。
多くの雪に覆われた稜線は夏よりも歩きやすく、剱岳はより一層迫力に満ちた姿を見せてくれます。
2泊ともお風呂のある山小屋に宿泊しますので、ゆったりとくつろげます。
寒さが苦手で冬山はイヤ!という方は春山がお勧めです。
一日目:東京=越後湯沢=富山=立山=室堂・・・室堂山荘(歩程30分)
二日目:室堂山荘・・・一の越・・・雄山・・・大汝山・・・富士の折立・・・別山乗越・・・雷鳥荘(約6時間)
三日目:雷鳥荘・・・新室堂乗越・・・奥大日岳・・・雷鳥荘・・・室堂=東京(約6時間)
② 「残雪の爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳」 4月29日(火)~5月1日(木)
北アルプスの名峰・鹿島槍ヶ岳を残雪期に目指します。
山頂からは雪に覆われた迫力ある剱岳を望むことができます。
一日目:東京=信濃大町(泊)
二日目:信濃大町・・・扇沢出合・・・爺ヶ岳南尾根・・・爺ヶ岳・・・冷池山荘(約7時間)
三日目:冷池山荘・・・鹿島槍ヶ岳(南峰)・・・冷池山荘・・・赤岩尾根・・・大谷原=信濃大町=東京(約7時間)
危険個所ではガイドがロープで安全確保致しますので、自信のない方も安心です。
お気軽にお問い合わせください。
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2014/3/23 (日)
粟ヶ岳でイグルー
「川内の山を登らなければ越後の山は語れない」と言われるほど川内山塊は奥深い。
その前衛ともいえる粟ヶ岳へ足を向けた。
豊富な雪を利して雪洞ならず、イグルーを構築し宿りとした。
加茂の第二貯水池の堰堤を渡り尾根へと取り付く。
登山口の積雪は30センチ程度まで沈んでいた。
街の方は青空が見えるが、山はガスに覆われている。
ときおり、風雪となったり晴れたりと忙しい天気。
急峻な尾根道をたどって7合目の砥ノ沢ヒュッテ避難小屋へ。
この辺りは風が強く吹雪いてきた。
完全に二階まで埋没。
30分ほどかけて掘り出して、小屋の中で天候の回復を待つ。
やや回復してきた気がしたので、出発。
ここからは風当たりが強くなり、時折よろめくほどの強風。
稜線にでてイグルーを作る。
ブロックを切り出しながら、積み上げていく。
みなさん初めてなので、試行錯誤しながらの構築。
強風が吹き荒れ、地吹雪が打ち付けるなかの作業。
程よい硬さの積雪層を探し当てるのがポイント。
天井部に行くにしたがって、傾斜をつけなければいけないので難しい。
コツは接地面をなるべく多くし、楔状にお互いが支え合うようにすること。
天井がようやく塞がって、隙間を埋めたら完成!
天井も高くて快適!!!
重いテントも担ぐ必要なし。
適度に隙間があるので、酸欠&一酸化炭素中毒の心配なし。
積雪が50㎝あれば構築可能。
慣れれば40分ほどで完成(できるらしい)。
イグルー最高です!!
多少、隙間風が吹いて寒かったかな?
服も濡れてたのでシュラフもビショビショだった。
春の雪は体を濡らすので要注意ですね。
朝は強風&ホワイトアウトで山頂は断念。
ホワイトアウトナビゲーションを駆使して下山しました。
粟ヶ岳、山頂には行けませんでしたが必ずまた登りに来ます。
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2014/3/19 (水)
日光白根山北西稜
高気圧が関東をすっぽり覆った素晴らしい陽気を狙って日光白根へ行ってきた。
ロープウェイを降りると正面に3つコブの白根の頂がそびえている。
一番左の北方から真下に落ち込んでいる尾根が、
北西稜であり冬季においては最も合理的かつ美しいラインである。
急峻な樹林帯を抜け、上り詰めるほどに視界が開けてくる。
山頂直下には優しい岩稜帯とナイフリッジが現れ、良いアクセントとなっている。
山頂からは周囲をとりまく白く輝く峰々がぐるりと見渡すことができる。
下山は弥陀ヶ池方面の尾根を下り、雪が安定していたので途中から沢を下ってショートカットした。
良く晴れた心地よい一日だった。
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2014/3/17 (月)
地形図
今週末の山行に向けて地形図を購入した。
現在はネットで印刷もできるし、カシミールなどの地図ソフトもある。
GPSがあれば地形図を持っていく必要すらないかもしれない。
でも私は地形図を手放せない。
じっくり地形図を眺めていると山行の疑似体験ができる。
どこが急登りなのか、どこが幕場に適しているか?
どれくらい時間がかかるのか?
想像の余地が無限にあって愉しい。
目的のルートでなくても、未知の沢や道のない山、面白い地名などを探したり、
地形図を眺めていると自然に惹き込まれていることも多い。
写真付きのブログやガイドブックでは、先にストーリーを知ってしまった映画を観るように、
驚きや感動が半減してしまうのではないか?
これからもまっさらな地形図と向き合っていくような登山ができれば幸せだろう。
ここから本題であるが、地形図がリニューアルされた。
数年前にも図郭の変更により一枚における掲載地域が広がったが、今回は5色刷りの印刷となった。
地形に影が表現されていて立体的で見やすくなっている。
左が新しいもので、右が以前のもの。
写真が暗くてわかりずらいが、新しいのはミドリや赤の色が増えた。
大変見やすいが、これもまた想像の余地を減らすことなのかもしれない。
以前の見にくいものでも、じーと眺めていると尾根やピークが浮かび上がって見えるようになったりしたものだ(錯覚か?)
とは言えパッと見たときはやっぱりどこが高いか分かりずらかったので見やすいことはよいことだ。
どうせなら磁北線も始めから引かれていれば・・・なんて。
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2014/3/3 (月)
安達太良山
本当の空を探しに福島の安達太良山へ行ってきました。
安達太良へは春に一回、秋に二回、冬に三回(今回含む)通っています。
だがしかし、今まで一度も山頂からの景色を拝んだことがないのです。
いつも真っ白け!
今回は…。
ハレター!!
雲一つなく、風も穏やか!
心安まるくろがね小屋でのんびりまったり。
もちろん温泉は極上。
新雪に覆われた美しい斜面と澄み切った青空。
ラッセルはほとんどなく、アイゼンが良く効きます。
稜線は凄まじい風を物語っている。
イソギンチャクが山の上に!?
押し寄せる波のような荒々しい景観。
悪天時は逃げ場なし。
吾妻連峰、磐梯山、飯豊連峰と東北の名峰を一望。
あと十分で上野駅というところでバス故障というトラブルがありましたが、
それ以外は最高の山旅となりました。
追伸:「ままど~る」は那須SAでも売っている。
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