FrontPage/2010-09-01
湯俣川下降!!
黒部川上ノ廊下を源流まで遡行し、三俣山荘で昼食。
ひと時の安らぎ。
ここちよい疲労感と満腹感、適度な気温。
すべてそろうと人は皆、こうなります。
鷲羽岳の基部からガラガラの水のない弥助沢を下っていきます。
すこし下ると水流が現れ、歩き易くなっていきます。
樅沢を合わせると沢らしくなっていきます。
この沢は幕営適地に乏しいのが難点。
予想よりも遠かった・・・。
最終日の本日も快晴!
結局全日、全行程晴れっぱなし!
夕立もこなかった!
荒々しい硫黄尾根を正面に望みます。
次第に大きくなっていく沢。
硫黄沢、赤沢と合流してきます。
ここまでは順調な行程・・・でしたが!
なんとここで遭難者を発見!!
写真右の大岩の下に3日間いたそうです。
食事も4日間食べていない。
さらに驚いたのが遭難してから13日目とのこと!
よくぞ生き延びていました。
食糧の予備をたくさん持っていたそうです。
大きなけがもなく見た感じは元気そうでした。
リーダーが湯俣山荘まで救助を要請しに駆けて、我々より先にヘリで搬送されました。
湯俣川は次第に両岸の狭まったゴルジュ帯へ突入します。
渡渉を何度も繰り返し、進みます。
崩壊地も多く気が抜けません。
辺りは硫黄成分の影響で草木が全く生えていない殺伐とした風景。
徐々に温泉のにおいがしてきて、周辺の岩からお湯が噴き出てあたりの様子が変わり始めます。
写真のような墳湯丘が現れだすと湯俣山荘は近く、
山荘からは平坦な登山道と林道をひたすら歩くのみ、
充実の5日間となりました。
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