山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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黒部横断 2011‐2012 その2 赤沢岳~黒部丸山~富士ノ折立

赤沢岳から長い北西尾根を下る。

下りなので楽かと思ったら、ふわふわの新雪の落とし穴に腰までハマリまくり消耗。
12時間行動でようやく赤沢出合へ。幕を張る。

夜は雪がずーと降りっぱなしで40㎝くらい積もった。

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ここから黒部川を渡渉し、ハシゴ谷乗越を越え、剱岳八ツ峰に取付く予定であったが
連日の降雪で雪が安定しないのと、行程が捗っていないことを鑑み八ツ峰を断念する。

黒部丸山から富士ノ折立、剣御前をへて剱岳を目指すこととする。

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4日目。

黒部川は飛び石で渡れるはずであったが、今年は水量が多い。

ダム堰堤基部にある橋を使ってわたるために500mほど上流へとさかのぼる。

川沿いのトラバースは雪が猛烈に深く、500mに3時間を要す。

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橋に積もった雪を落としながらわたる。
渡ったら再び、400m下流へ下る。

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黒部丸山をめざし、急峻なヤブ尾根を猛烈にラッセルしていく。

とにかくちょっとずつしか進めない。

尾根上の平坦地に幕を張る。

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5日目。

なおも丸山めざしラッセル。

途中、垂直に近いようなヤブラッセルセクションがあり、50m高度を上げるのに2時間を要す。

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ワカンとアイゼンを切り替えながらようやく丸山南峰へ到着。

この日は寒波到来で激烈な寒さであった。

毎日、起きて、朝御飯食べて、準備してテント畳んで、ラッセルして、テント張って、
晩御飯食べて、寝ての単純な繰り返しで徐々にリズムが出てきた。

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6日目。

黒部丸山山頂から中央山稜へ。

このあたりから、樹林がまばらになり風を受けるようになる。
ところどころ、風に雪が飛ばされラッセルの軽いところもあった。

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テン場を求めてあくまでラッセル。

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斜めの斜面を平らに整地して、幕を張る。
夜、テントが浮くような感じになるほど風が強かった。

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7日目。起きたら快晴。頑張ったご褒美。

今日は立山を縦走するので、好天が必要条件なのでついている!

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しばし歩みをとめて荘厳な景色に見とれる。

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雪崩を警戒しながら、とにかく上を目指す。

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2mはあろうかという破断面がうかがえる。

どれほどの規模の雪崩があったのか…。

見えるピークは雄山。

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富士ノ折立が近づくと岩場も現れる。

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Ⅲ級+くらいの難易度だが、30キロオーバーの重荷では苦しい。

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ナイフリッジも越えていく。

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雪壁も越えていく。

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いろいろ越えていく。

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ようやく富士ノ折立について、大パノラマを堪能する。

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大日三山と室堂平。

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左から立山、笠ヶ岳、竜王岳。

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室堂ターミナルと地獄谷。

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そして剱岳。

あれを越えるんだ!


つづく・・・


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