山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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毛勝三山縦走

毛勝三山は名峰・剱岳の北方稜線に連なる山々である。

剱や立山といった高峰に比べると標高は2400m台と一歩譲る。

しかし、その山容は一級でそこからの展望は比類ない。

登山道は最近開拓されたが、雪の締まった五月に雪渓を利用して登るのが、
もっとも合理的なラインであろう。

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登山口の片貝山荘を後にして、阿部木谷を詰める。

徐々に、雪が増え始めアイゼンをはく。

大明神沢を分けるといよいよ急峻な毛勝谷の登りが始まる。

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陽光が谷全体に満ち溢れ、降り注ぐ強い日差しが肌を焼く。

冷蔵庫ほどのデブリがそこかしこに、転がっている。

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いっそう傾斜の増した毛勝谷を登ると、背後に僧ヶ岳が美しい。

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僧ヶ岳から駒ヶ岳の稜線。

この時期ならではの美しい姿。

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稜線に出ると、後立山連峰と剱岳の姿が目の前に現れた。

毛勝山の山頂を往復し、釜谷山へたどり着くと石仏が静かに佇んでいた。

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振り返ると何処までも雲海が広がっていて、高い山だけがそこから頭を出している。

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猫又山は剱岳を真正面に見ることができるテントを張るには絶好のロケーション。

風もなく寒くも暑くもなくてこころゆくまでくつろぐことができた。

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いつまで見ていても飽きない光景。

これこそ重いテントを担いできた甲斐があるというものだ。

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一刻一刻、その色と表情を変えていく空と、それを映す雲海に見とれる。

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太陽が次第に落ちていき、富山湾へと沈んでいく。

ゆったりとした時の流れの中に、大きな充足感を感じる。

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翌日、猫又山からブナクラ峠へとたどって、ブナクラ谷を降りる。

高度を下げると、雪の世界から一気に色彩があふれる世界へと変化する。

新緑の緑やカタクリのピンク。

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一面を覆うニリンソウが春を謳歌している。

見ているだけで、我々のこころも浮き立ってくるようだ。

まだ根本は雪に覆われている木々も、待ちきれるように一斉に若葉を芽吹かせている。

雪解け水が豪快に谷を流れ、鳥たちも競うように謳っていた…。

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魚津港から見た、毛勝三山(左)。

合理的で美しい一筋の道が山頂へと、我々を導いてくれた。


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