FrontPage/2010-05-21
Tag: 小満
小満
「小満」は二十四節気で5月21日ころをさします。
本来は麦の穂が実り、少し満ちてきたという意味だそうです。
転じてすべてのものが次第に成長し、天地に満ち始めるという意味になりました。
草木も茂り、その色は一段と深みを増してきます。
「新緑」から「万緑」へ・・・。
萌え出たばかりのやわらかな木の芽は萌黄色。
草たちは若草色。
それが若葉色、若緑、そして深緑へと
野山に美しいグラデーションを描いていきます。
「緑」はもともと色の名前ではなく、
みずみずしい様子をあらわした言葉だといいます。
赤ちゃんのことを「みどり児」、
つややかな黒い髪のことを「みどりの黒髪」といいます。
七十二候では「蚕起食桑(カイコオキテクワヲハム)」。
昔は養蚕が盛んだったので、
この季節に馴染みの深い現象だったのでしょう。
蚕も葉っぱが一番おいしい時期を知って、
目覚めるのでしょうか?
この季節、山には活力が満ち溢れています。
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