山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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Tag: 上の廊下 湯俣川

碧き水に酔う

日本海に水を注ぐ急流・黒部川。
その源流である上の廊下は沢登りを愛するものが
一度は訪れたいと願う場所である。

われわれ8名は8月26日、黒四ダムを出発した。

                行程は以下の通りである。

                1日目 扇沢=トロリーバス=黒四ダム…平の渡し(ボート)=奥黒部ヒュッテ
                    …熊の沢出合付近

                2日目 熊の沢出合…口元ノタル…金作谷出合…岩苔小谷出合

                3日目 岩苔小谷…立石奇岩…A沢出合…薬師沢小屋…赤木沢出合…兎平

                4日目 兎平…五郎沢出合…黒部川源流…三俣山荘…モミ沢二俣下

                5日目 モミ沢…湯俣川出合…ワリモ沢出合…湯俣山荘…高瀬ダム

黒部ダム沿いの道
強い日差しの中、ダムに沿った道を歩く。

初日ということで、荷物が重い。
私のザックには8名×4泊×2食(朝・夕)が入っている。
単純計算で一人なら64食食べられる量です。おそるべし…。

時折通り過ぎる遊覧船が恨めしい。

平の渡し
何とか出航時間に間に合った!
ボートは早いですね~。一瞬ですが…。

奥黒部ヒュッテへの桟道
対岸に渡ってひたすら巻道を歩いていきます。
このコースはとにかく細かい登り下りが多い。
梯子で沢を通過します。

よくぞここに道を作りましたね、毎年整備が必要でしょう。

イワナ・写真はイメージです
熊の沢出合付近で今日は泊まります。
黒部川のイワナは絶品です。

朝一の渡渉は辛い
2日目。

本日が上の廊下の核心部を通過します。

朝の渡渉は勇気が要りますが気合いの通過です。

下の黒ビンガ
下の黒ビンガの岩壁の威容が黒部川へ来た思いを強くさせます。

古いクライマーはここまでのアプローチをこなし、ルートを拓いたとか。
恐れ入ります。

口元ノタル
上の廊下の核心部といわれる口元ノタル。
暗いゴルジュを突破しなければなりません。

おとといまでの遡行者は皆、ここで敗退したとのことです。
しかし今日はそんなに迫力はなかった?
左岸へ渡渉し右壁にそって泳ぎ、岸にはいずりあがります。
その後、危ういクライムダウン。

流れに逆らって泳ぐのはかなり厳しいです。
体温がどんどん奪われていき、指先はしびれてきます。

必要なのは気合いと根性のみ!

渡渉は続く…
左岸から右岸へまた、左岸へと渡渉を繰り返します。
流れの深いところはスクラムを組んで渡ります。チームワークが重要。

今回は5日間で大小含めおそらく100回くらい渡渉したでしょうか?

岩魚が跳ねた!
岸から岩魚が泳いでいるのがよく見えます。
これは跳ねて水しぶきがあがった瞬間。

これぞベテランの沢屋
たたずまいが只者ではありません。
往年の名クライマー。豊富な経験でリードしてくれます。

お見事!
お見事!

澄んだ水
どこまでも澄んだ碧い水。

赤木沢出合
赤木沢出合は奥の廊下の景勝地。このあたり、魚影も濃いぞ!

岩魚の刺身・写真はイメージです
岩魚の唐揚げ・写真はイメージです…

こんな贅沢はありません。

兎平付近
歩いていると足元に兎がいて水を飲んでいました。
驚いた兎はパニックになり、川を泳いで渡渉し、対岸へと逃げていきました。
兎の泳ぎを見たのは初めてです。

スノーブリッジ
未だに大きなスノーブリッジがかかっています。

鷲羽岳
だんだん水量も減ってきました。

黒部川源流域
ようやくたどり着いた黒部川源流。

やさしい雰囲気に包まれた場所です。
黒部五郎岳のカールが見えています。


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