FrontPage/2010-10-09
栃の実
栃の実。
クリに似ているがとんがりがなく丸い。
光沢があって色の濃い部分と薄い茶色の部分が半々くらい。
厚い殻に覆われて落ちている。
そのうち自然に殻は割れて中身が出てくる。
昔は米がとれない地域などでは渋抜きして主食としていたそうだ。
それ以外のところでも飢饉の際の飢救作物として重宝された。
そのため藩によっては私有の森であっても栃の木を伐採するのを禁止していた。
山を歩いていて気づくことだが、栃の木には巨木が多い。
これは昔から保護されてきたからなのかもしれない。
縄文時代の遺跡からも出土しており、昔から人々にとって馴染みの深いものであった。
今は栃餅などがお土産物として人気である。
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