山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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Tag: 烏帽子山 陰陽ノ滝 帽子岩 二ノ滝 三ノ滝 松尾ノ滝 鬼杉谷 那智ノ滝 青岸渡寺 那智四十八滝

那智・烏帽子山

日本三名瀑に数えられる那智の滝はあまりに有名だが、那智川には那智四十八滝と呼ばれる数多くの滝がある。

そしてその源流部には熊野を代表する鋭鋒・烏帽子山がそびえている。

神秘に満ちた滝を巡る山旅であった。

陰陽ノ滝

登山口にあたる曼荼羅の郷・河川公園から歩き始め、東谷への遊歩道へ入っていくと
すぐに「陰陽ノ滝」に迎えられる。

やや奥まったところにあるが是非、足を延ばすべきところである。
岩が滑りやすいので注意して行こう。

「夜見ノ滝」の落ち口を高巻いて、苔生す道を行く。
美しい苔と流れが心を洗う。

松尾ノ滝

一度、沢から離れ急登すると優美な「松尾ノ滝」が現れる。
道がやや荒れているので踏み跡を逃さないようにしたい。

一度林道へ出て、山腹を絡むように行くと稜線に出る。
ここから山頂までは急登である。

烏帽子山山頂
樹林に囲まれた烏帽子山の山頂。

北側は黄砂にかすんで遠くまでは見通せなかったが、
子ノ泊山が特異な山容を浮かび上がらせていた。

帽子岩
途中、帽子岩がシロモジの黄葉から垣間見えた。

帽子岩上
美しい紅葉を見下ろしながら帽子岩のテラスでランチタイム。
最高のロケーションで名物・めはり寿司をほおばる。

鬼杉谷
杉の葉に埋もれてしまいそうな鬼杉谷の道をたどる。
次第に流れが大きくなり、「三ノ滝」へ立寄る。

鏡のように静かな水面、苔に覆われた切り立つ岩。

三ノ滝
その奥に秘められたように水を落とす「三ノ滝」。

深く大きな釜はどこまでも碧い。

二ノ滝
男性的な「三ノ滝」にくらべ、女性的な「ニノ滝」。

ここから先はしばらく道と呼べるものはなく、沢を何度も渡り返す。
安易な入山は慎むべきである。

那智滝
締めは当然、「那智ノ滝」。 これを「一ノ滝」とすべきであろう。
天空から真っ直ぐ豪快に水を落とす。

那智の山は清廉な流れと、時に優美な時に豪快な数多くの滝。
他の山にはない神聖な雰囲気のただよう神域であった。


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