FrontPage/2011-07-22
雲から笠へ
台風6号の接近により、出発が危ぶまれましたが入山が富山側からということと台風がきたら小屋で沈殿すればいいか…という気楽な気持ちで出発しました。
いつも台風、台風とおどかされ、中止にすると実はたいしたことなかったということがよくあります。
今回もそんな期待をもっての入山です。
行程は
1日目:折立…太郎平小屋
2日目:太郎…薬師沢…高天原温泉
3日目:高天原…雲ノ平…鷲羽岳…三俣山荘
4日目:三俣…笠ヶ岳
5日目:笠…クリヤ谷…槍見温泉
入山初日は高曇り。
展望は好く、薬師が常に見えていました。白山や富山の山々が一望できました。
通常の夏山では昼には雲が湧いて薬師などはちらちら見える程度ですが…。
今年の太郎坂はニッコウキスゲがよく咲いていました。
翌日はあまり良くない予報。
雨の中で高天原温泉へいっても楽しめないので、新築の雲ノ平山荘へ。
雲ノ平は花盛り、花のタイミングはばっちりでした!
時折、小雨が降る程度で展望はご覧のとおり。大日岳や笠ヶ岳も見えるほど。
小屋に着く直前から風雨が強まりました。
午後は雲の平山荘でクラシックをききながらのんびり。
朝起きると風雨が強い。
3日目は小屋で停滞か?と思ったが、8時くらいになると回復してきた。
意を決して出発すると雨も止み、風も弱い。富山側はきれいな青空。
鷲羽の山頂からは雲が切れて、黒部五郎や西穂が!
時間もあるので、普段行けない鷲羽池へ。
ここが素晴らしかった!
池への下りは一面のお花畑。
池の周囲にも広大なお花畑が!
訪れる人が少ないためか、花が多い。
鷲羽岳周辺はガレ場でいわゆるお花畑はあまりないと思っていましたが、ここは花だらけ。
鷲羽池へのプロムナード。
普段とは違った角度から鷲羽岳を望みます。
三俣山荘の夜は更けます。
私たちの他に宿泊は3名。台風効果でしょうか。
夕陽も美しく眺められました!
4日目は濃い霧の中、三俣蓮華へ登り、中道を通り双六小屋へ。
双六岳近辺も花だらけ。今年はシナノキンバイも当たり年かな。
双六小屋を過ぎて稜線に出ると、向こう側はいい天気!!
西鎌尾根を境にガラッと天気が違いました。
お花平もまたその名の通り、素晴らしいお花畑が広がっていました。
今まで見た中でいちばん花が多かった!
今年はコバイケイソウが当たり年。
雪渓のように斜面を白く覆っています。
ガスに隠れていた笠ヶ岳も顔を出しました。
笠ヶ岳はどこから見ても美しい!!
笠ヶ岳から見る夕日はいつもきれいです。
北アルプスの端っこ。
これより西に高い山はありません。
私の北アルプス夕日おすすめスポットは剣御前・槍ヶ岳・北穂・太郎平・笠ヶ岳といった
ところでしょうか。
最後のクリヤ谷は霧雨の中。
クリヤ谷はクリヤの頭から錫杖沢出合までが、歩きにくい道が続き注意が必要ですが、
変化にとんだ素晴らしい道。
笠ヶ岳穴毛谷ニノ沢奥壁や錫杖岳烏帽子岩前衛フェースの圧倒的な岩壁も望むことができます。
渡渉は大雨の直後や2日以上雨が降り続けなければまず靴をぬらすぐらいで、まず問題ないでしょう。
下山は槍見温泉へ。
川辺の露天風呂は解放感があり最高ですよ!!
コメント
- 素敵な写真が沢山!!!(最後の1枚はちょっと・・・ですが。。) 本当にきれいですね~(^ー^)
読んでいて楽しいです♪
笠ではいろいろと教えていただいてありがとうございました。出会いに感謝☆
【 ちよりん 】 2011-07-25 (月) 20:54:17