山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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Tag: 男山ダイレクト 佐久 男山 川上 バリエーション トポ ルートガイド 岳人 ダイレクトリッジ

男山ダイレクト

9月号の「岳人」に昨年の12月に私と成田ガイドが開拓(整備)した
バリエーションルート「男山ダイレクト」がクロニクル欄にて掲載されました。

素晴らしい展望

このルートは日帰りできるバリエーションルートとして多くの人に登っていただきたい魅力的なルートです。

なんといってもロケーション、展望が素晴らしい。

背後に八ヶ岳、左右に浅間、金峰山など名だたる名峰を望みながら登ることができます。

適期は10月~12月、3月~6月。
10月後半から11月前半はカラマツの黄葉が楽しめ、12月は新雪を頂いた八ヶ岳をバックに。
春は残雪の八ヶ岳。新緑の美しい5月、6月もいいだろう。

画像の説明

    詳しくはこちら ↓

   男山ダイレクト

小川山へクライミングに向かう際、必ず目に入る岩峰がある。
信濃川上の背後にそびえる天狗山と男山である。
登山道の整備されている二つの山だが、この度、男山にダイレクトに突き上げる岩稜に新ルートを開拓した。
その名も「男山ダイレクト」である。

    左側の顕著なリッジが男山ダイレクト
         

 《 アプローチ 》

①信濃川上駅より三国峠方面へ約700m行き、千曲川に架かる男橋を渡る。
丁字路を左へ進むと左に町営住宅があり、右に入る林道がある。この林道が男山への登山道入り口である。

車は林道入り口付近の道路の幅が広くなっているところに駐車可。
この先、車での進入は不可。イノシシ除けの柵を開き林道奥へと進む。

②林道を30分ほど登り切通しを越えると正面に男山の岩峰が目に入る。
山頂に突き上げる左のスカイラインが男山ダイレクトであり一目でそれとわかるだろう。

しばらく行くと林道が二俣に分かれ、これを左に進む。
次に「山火事注意」の看板を右側に見て、すぐ後の二俣(見過し易い)を左へ入り林道は終わる。
    林道から見上げた男山ダイレクト

③広い尾根状を巻くように続く山道へ入る。
すぐに小沢が現れ、これを渡り対岸の尾根へ取りつく。このあたりは落ち葉が深く、踏み跡は不明瞭。

尾根に乗ると踏み跡が現れる。
歩き易いところを選びながら5分ほど登ると3mほどの露岩が現れ、左に明瞭な踏み跡が分かれるが、忠実に尾根をたどっていく。
30分ほどで林業用の古いワイヤーがあり、徐々に傾斜が緩み小広い平坦部にでる。
ここから1本左の尾根へとトラバースする。
    小沢を越える

④左の尾根に乗り、少し登ると大岩が現れこれを右から巻いて越える。
10分ほど尾根をたどると第一岩稜に突き当たる。



第一岩稜(40m・Ⅲ級)
ラインはどこを登ってもよいが、脆い部分もあるので注意。上部の松の木でピッチを切る。
松の木のビレイ点から5分ほど灌木帯を登ると第一岩稜よりやや傾斜の強い第二岩稜に出る。

第二岩稜(40m・Ⅲ~Ⅳ級)
ラインは右のやや傾斜の緩い弱点を突いていくか、残置ハーケンにそって左のカンテを登る。
上部はやや浮石があるので注意。
小さな鞍部を隔てて第三岩稜がすぐに現れる。
  第二岩稜

第三岩稜(20m・Ⅳ級+)
出だしの5mほどが強い傾斜で全体を通しての核心部となるだろう。
岩が脆いので注意してほしい。
  第三岩稜

その後、両側の切れ落ちたリッジ(Ⅱ~Ⅲ級)をたどると山頂へ飛び出す。
山頂では360度のパノラマが広がる。

  山頂へと続くリッジ

下降は登山道を30~40分もたどれば元の林道へと出る。

   

 〈参考タイム〉
川上駅(1時間半)林道終点(1時間)第一岩稜(1時間半~2時間)男山山頂(30分)
林道終点(1時間)川上駅


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