FrontPage/2011-12-01
明神岳東稜
黒部横断へ向けてのトレーニングとして、穂高の明神岳へ行ってきた。
坂巻温泉に車を置き、誰もいない上高地へ(工事の人はいる)。
長い釜トンネルを抜け、大正池のほとりをてくてく歩く。
2時間30ほどでたどり着いた上高地。
夏の賑わいをよそに、河童橋はひっそりと静まり返っていた。
明神へ足を向けると、見慣れた明神岳が寂しげに佇んでいた。
今年は雪が少ない…。特に南面は。
今日は汗ばむ陽気。
目指す東稜は遠い。
明神橋を渡り、宮川のコルを越えてひょうたん池まで。
ここまで来ると雪はそれなりにある。
今日の宿りは池のほとり。
夜になると雪が降り出し、風も強まってきた。
でも暖かい夜。
朝は暗いうちに出発。
シーズン初めのラッセルはつらい。
雪を漕いで、藪を漕いで…。
頂上直下のバットレスは短いけれど嫌らしい。
スラブは嫌なので、クラックから直上し、凍ったホールドを頼りにマントルを返す。
これぞアルパインクライング。
明神岳の本峰に立つとガスが切れて上高地や蝶ヶ岳を望むことができた。
やっぱりここは冬山。
寒いのでそそくさと下山する。
帰りの林道は行きよりも長かった…。
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