FrontPage/2012-04-25
二王子岳
雪深い越後にも遅い春が訪れている。
里には桜が咲き乱れ、新緑が芽吹き始めた。
それでも山にはまだまだ多くの雪が残っている。
里の桜と山の雪、雪国の好風景。
初日に登った関川三山で出逢った雪割草。
どれほど春を待ちわびたのだろうか?
雪解けとともに真っ先に顔をだす。
二王子岳の尾根はにはたっぷり雪が残ってる。
それでも雪を払いのけるように、勢いよく立ち上がる木々。
ときどき驚かされる。
二王子岳の尾根は長く、果てしなく長く感じられる。
それでも一歩一歩登って行く。
陽光が雪に反射して肌を焼く、雪を渡る涼やかな風がそれを癒してくれる。
長い登りの果てに頂稜へ達すると、飯豊連峰が雲のように白く長く横たわっていた。
幾つもの思い出がよみがえり感動にひたる。
この瞬間の為に、頑張って登ってきた。
やっぱり登ってきてよかった。
この感動は頑張った人だけに贈られる山からのご褒美。
二王子岳は越後の人々に愛される山。
大きく、厳しく、美しい山。
心洗われる山。
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