FrontPage/2013-03-17
日白山
冬の間、吹雪に閉ざされていた越後の山は
3月の声をきくと光が満ち溢れ多くの登山者を迎える。
ここ数年、平標山の東に位置するタカマタギへと通っていたが、
今年はその隣の日白山へと足を向けてみた。
夏にはヤブに覆われる尾根も豊富な残雪が山頂へと導いてくれるのだ。
良く晴れた朝。放射冷却で冷え込んで雪は締まり、アイゼンが心地よく効いてくれる。
安定した雪庇の上を往く。
この時期限定の素晴らしい登路。
空に向かってどこまでも続いているように見える。
巨大な雪庇が崩壊したようだ。
往きはよいが、雪が緩んでくる帰りにはラインどりに注意が必要だ。
細い尾根を過ぎると、広いブナの林が迎えてくれて東谷山の山頂は近い。
足跡の多さが、入山者の数を物語っている。
東谷山から日白山への稜線がうねるように続いている。
歩いてみれば1時間程度。見た目ほど遠くはない。
一条のトレースが稜線に伸びている。
吹き上げる風が鋭角な雪庇を形成したのだろう。
日白山山頂より平標山と仙ノ倉岳を望む。
神々しく輝く峰々。空の青さと雪の白さがまぶたに焼き付く。
周囲はことごとく美しい雪山。
雪の下で、沢山の花々や山菜が春を待ちわびていることだろう。
谷川岳方面。魅力的な稜線や尾根が並んでいる。
そのひとつひとつを辿るにはいったいどれくらいかかるだろう。
毎年通って、少しずつ地図を塗りつぶしていくのも楽しいかもしれない。
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