FrontPage/2013-08-10
針ノ木岳~船窪岳~烏帽子岳
針ノ木岳から烏帽子岳の稜線は北アルプスにおいてはマイナー山域で訪れる人も少ない。
山稜は崩壊が進み、アップダウンも激しく思いのほか距離は捗らない。
その縦走路の途中に建つ船窪小屋は砂漠におけるオアシスのような存在である。
整備され過ぎた柏原新道をたどり種池山荘で泊まる。
ここまでは登山者でにぎわっているが大方は鹿島槍方面へと足を向ける。
針ノ木へ向かう稜線は展望は素晴らしいし、針ノ木岳は鹿島槍に引けを取らない名峰だ。
鳴沢岳の付近で、30匹ほどの猿の群れが岩小屋沢岳方面へ縦走していった。
猿達はわれわれとすれ違う際はきちんと脇道にそれてくれたが、道々にたくさんの落とし物を残していくのには閉口した。
この時期、北アルプスや南アルプスの稜線で猿に出会うことは珍しくない。
北鎌尾根でもあったことがあるが、かれらのクライミングテクニックには脱帽せざるを得ない。


針ノ木谷を見下ろす。雪渓はあまり多くないように感じた。
針ノ木から蓮華を越えて大下りへと歩を進める。
ここから縦走路の核心部が始まる。
道中にはミヤマムラサキが多く咲いていた。
船窪小屋は評判通りのよい山小屋。
やっぱりおもてなしの心が大事なんだな~。
下界では猛暑が続いている。
山に吹く風はやっぱり涼やかで私たちの心まで爽やかにしてくれた。
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