FrontPage/2014-04-03
イワウチワ
関東でいうところのカタクリやイワウチワの群生地と言っても規模という点ではたかが知れている。
まれに目を見張るものがあっても多くは過剰なまでに保護されていて、
人為的に増やされている感じが否めない。
そういったものは越後や東北へ足を向けなければお目にかかれないと高をくくっていた。
登山道の両脇を彩るイワウチワの群れ。
見下ろす斜面には一面を覆い尽くしている。
春の雨に濡れた花々はまさに見ごろを迎えていた。
関東でここまでの群生地を見たことはなかった。
もしかしたら人知れぬ山奥にひっそりと隠されているかもしれないが、
そもそも人の通わぬ山奥というものが関東には果たしてあるのだろうか?
多くの山や尾根が登山者、猟師、釣り師、山菜取り、盆栽取り、林業者などに歩かれているのだろう。
里からそれほど遠くない、ましてや麓に大きなダムの造られたこの山に、
ここまでの群生地が未だ残っていることは奇跡に近いかもしれない。
大切にしたいものだ。
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