FrontPage/2014-05-06
笈ヶ岳
残雪まぶしい北陸・加賀の山々を巡ってきました。
まずは第一目標の笈ヶ岳。
笈ヶ岳は200名山の中でも登るのが難しい山とされています。
理由は藪に覆われているため登頂が困難で、残雪期のわずかな期間しな登るチャンスがないということ。
当然、体力はもちろん、地形図をしっかりと読みこなす必要もあります。
行程時間も長く、安定した天候が必要です。
幸い本日は午前午後とも降水確率0%!
登山口となる中宮温泉はかつて秘湯とされ歩いてしか行かれない温泉でした。
いまは白山スーパー林道があるため車で行かれますが、未だ秘湯の面影があり周りは猿の楽園となっているようでした。
ジライ谷左岸の超急峻な尾根を上り詰めると背後に白山が大きな山容を横たえています。
時折、稜線の雪が途切れるので藪へと逃げますが、ルートファインディングを間違えるとひどい目に遭います。
残雪の稜線をたどり、藪を漕いで冬瓜山(カモウリヤマ)を越えると正面に笈ヶ岳の堂々たる姿を望むことができます。
ここまで4時間ほど、ここから2時間くらいかかります。
残雪の上は快適に歩けますが、時折現れる藪にてこずります。
幾つかの起伏と急登を経て遠い頂、笈ヶ岳へと達しました。
山頂からは雄大な白山、かすかに北アルプスを望むことができました。
穏やかな天気の下、ゆっくりとランチタイムを楽しみました。
帰路は登り返しと藪を嫌って冬瓜平を経由して稜線を巻いていきました。
こちらは伸びやかなブナの森に癒されます。
その後再び超急峻な尾根を下って、名湯・中宮温泉に浸かることができました。
雪を利用して登る。
昔と同じ合理的な登山方法で手つかずの山を堪能できました。
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