山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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越後三山縦走

あまたの山に囲まれた魚沼地方において八海山・中ノ岳・駒ヶ岳の三山は一際、大きな存在感を示し君臨している。

八海山の八つ峰を始め、その稜線は険しく崩壊を続け、
渓谷は豪雪によってどこまでも深く刻まれている。

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ロープウェイを利して一登りすれば容易に八海山・八つ峰の基部に建つ千本檜小屋へと達することができる。

小屋はいわゆる山小屋とは違って、修験者の宿泊施設を一般登山者にも開放しているものだ。
したがって、泊まるのは神様の祀られている神前の二階というかなり特殊な場所である。

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いささか神妙な面持ちで小屋を発すると八つ峰の岩峰群は錦の衣をまとって私達を歓迎してくれた。

今まさに山の秋は極まって山は燃えるように美しかった。

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八海山の東端に位置する五竜岳を過ぎると地の底まで降りようかと不安になるほどに高度を下げていく。

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幾つかの鎖場を過ぎて、難所であるオカメノゾキという場所でようやく大下りは終わりを告げ、
尾根は中ノ岳へ向けてまっしぐらに登り上げるようになる。

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尾根は痩せ、両側は切れ落ちの渓谷の深さを否が応にも思い知らされる。

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深い谷を挟んで明日歩くべき稜線が大いなる起伏をもって連なっている。

なるほど駒ヶ岳は三山の盟主というべき風格を備えている。

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風雅な名前を持つ御月山を過ぎると、黄金色の草原の先にまどかな中ノ岳の頂稜が飛び込んできた。

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宵の入りから風は強まって、小屋を揺るがすほどであったが
明け方にはおさまって山を覆っていたガスもいつしか消え失せていた。

天気予報は期待できないもので半ばあきらめていたが、嬉しい誤算で秋の澄んだ空が広がっていた。

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息をのむほどの紅葉が次々と現れて、おもわず感嘆の声が漏れる。

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歩いてきた稜線の長さと越えてきた山々の大きさに圧倒される。

紅葉の盛りだというのに殆ど歩く人を見かけないのは、皆天候を危ぶんだためであろうか。

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眼下の北ノ又川・滝ハナ沢には豊富に雪渓が残っているが、ここは北アルプスの高山ではないことを忘れてはいけない。

如何ほどの量の雪がこの谷を覆っていたのであろうか。

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最後の頂である駒ヶ岳の山頂において縦走の成功を祝う。


振り返れば歩いてきた道が一望の下に収めることができた。

そして、私たちの心は大きな喜びと達成感に満たされていた。


越後三山の縦走路は厳しく険しく、そしてどこまでも美しかった。


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