FrontPage/2015-03-31
阿弥陀岳南稜
まだ3月だというのに初夏の陽気に包まれて、つい数日前まで硬い蕾だった桜は一斉に花開いた。
まだ雪の残る早朝の山であっても流れる風は暖かった。
立場岳への長い登りをこなし青ナギへ達すると続く南稜の岩峰群の果てに阿弥陀岳の頂が姿を現す。
あまりの好天に記念撮影。
残雪期の稜線には大きな雪庇がはりだしている。
振り返れば権現岳の向こうにたたずむ芙蓉峰。
ずいぶん黒い割合の増えてきた赤岳。
たどりついた山頂の標識は埋まってどこにあるのか定かではなかった。
北西稜へと続く雪稜の果てに北アルプスの峰々が白く延々と続いている。
下降にとった中央稜は厳しい日差しのせいで雪が腐りきって、一歩ごとに踏み抜く悪い雪であった。
ずいぶんと疲れてしまったのは重い雪のせいか熱い日差しのためか、あるいは自分のコンディションのためであったろうか?
コメント