FrontPage/2015-05-11
毛勝三山
北アルプス北部の雄・毛勝山を雪を利用して縦走した。
馬場島からブナクラ谷を詰める。
顔をのぞかせる剱岳は日本離れした存在感を見せている。
ブナクラ乗越に幕営し、朝日を背に受けつつ猫又山を目指す。
渓筋は豊富な雪渓に覆われていたが、尾根は雪解けが早く、地面の露出しているところが多かった。
時折藪を掻き分けて進んでいかなければならない。
たおやかな猫又山へ雪を繋ぐにして登っていく。
登れども登れどもなかなか山頂は近づかない。
猫又山から釜谷山へ向かう。
大きな雪庇のブロックが不安定にへばりついている。
気温の低い午前中のうちに素早く通過する。
背後に剱岳が大きい。
最高の天気に思わず笑みがこぼれる。
毛勝山を往復した後、急傾斜の毛勝谷を下る。
下り始めは特に緊張させられる。
渓は大量のデブリに覆われていた。
平坦な道となり、木々に新緑が見えるようになるとようやく緊張から解放されゆっくりと休むことができた。
台風から逃げるように1泊2日で駆け抜けた三山は春の厳しい日差しに溢れていた。
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