FrontPage/2015-12-07
五竜岳・遠見尾根
年末の剱岳へ向けてのラッセルトレーニングとして五竜へ足を延ばした。
ゴンドラを降りて、斜面へ取り付くと新雪がしっかりとあって期待通りラッセルすることができた。
シーズン初めのラッセルは足が重い。
小遠見山へ着く頃、辺りを覆ていたガスが晴れ、周りの山々が姿を現した。
ここから進路を変えて五竜岳方面へ向かう。
途中、雪山では信じられないほど(20人くらい)の団体とすれ違い、ここよりしばらくトレースばっちりとなる。
鹿島槍の北壁が威厳を持って立っている。
翌朝、テントを出るとまぶしい朝日が迎えてくれた。
しばし時を忘れて、移りゆく景色の変化を楽しむ。
風もなく、絶好の登山日和となった。
無垢な雪面にトレースを刻む。
雪は適度に締まっていて、深いラッセルは強いられなかった。
五竜岳山頂直下はやや傾斜を増した雪面を駆け上がる。
下りのロープウェーの最終時刻との戦いはすでに始まっている。
正月に立つ予定の剱岳を目前に望むことができた。
そしてどこまでも長く険しく続く、北方稜線の峰々が…。
思いがけず快適な登頂となった。
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