山岳ガイド　佐藤勇介のブログです。

南アルプスの鞍掛山をめぐる沢を歩いてきました。


鞍掛山といってもピンとこない方も多いと思いますので捕捉しますと、

日向山のお隣、甲斐駒向かい側にある山です。

甲斐駒と鋸岳の間から派生する日向八丁尾根の途中にあります。


日向山の矢立石登山口から廃林道を終点まで歩きそこから尾白川へと下降します。





尾白川へ降り立つと花崗岩の滑滝が連続します。





それぞれの滝が釜を持ち、水は深い緑色をしています。




朝一は水が冷たく感じられるので、泳ぎたい気持ちを抑えてへつっていきます。




日差しが出てきたので、水泳タイム。




シャワータイム。

かなり激しい。




このあと彼は…。




滑ってドボン！

哀れです。




結構、ぬめりました。




このあと彼は…。

やっぱりドボン！




これは突破不可能。




鞍掛沢から乗越沢へとはいります。

出合のZ字型の滝。




沢はいくつも滝を掛けながら一気に高度をあげます。


水流が乏しくなるとアザミが密生する詰めに。

痛くて悲鳴をあげながら登りました。




鞍掛山の展望台にて記念撮影。

ここは甲斐駒が最高にかっこいい場所なんですが今回はガスで見えず。


下降は唐音沢。

巨岩の多い沢を懸垂を交えながら下りました。


今回はネットでの予習を禁止して地形図のみで歩きました。

ある程度、技術と経験が備わっていたらあまり事前に調べすぎない方が楽しめますね。
とくに今はネットに情報があふれかえってますから。

あらすじを全て読んでから映画を観てもつまらないとおもいませんか？