FrontPage/2016-12-11
「群青」敗退
合宿2日目は我が会の先輩が初登した
宝剣岳東壁中央ルンぜ「群青」にトライしました。
宝剣岳直下にある大洞穴の側壁を抜け出ていくライン。
日の出とともに取り付きへ向けて出発。
ここは雪崩には要注意。
新雪をラッセルして第一ピッチの氷瀑を目指す。
取り付きにつくと意外に傾斜は強く垂直に近い。
氷は少なく岩に薄く張り付いている程度。
氷瀑はまだまだ未発達で薄くスクリューが入るのは出だしの一本のみ。
氷を登って左の被った凹角を越えることとする。
藪でアックスは振りにくいが、草付きに出れば一安心。
青空も見え晴れてくると思いきやこの後、小雪の舞う天気に。
次のピッチは傾斜は緩いがプロテクションの取りにくいルンゼを詰める。
大洞穴の中に入りピッチを切る。
核心は大洞穴から被った側壁をドライツーリングで越えていく。
ドライツーリングとはアックスとアイゼンで岩を登るテクニック。
刃先に神経を集中させるがいつ抜けるか分からない恐怖心からかパンプが早い!
ムーブ解析、プロテクション構築にてこずってテンションの山。
殆どエイドで登る。
時間がかかりすぎたので、トップアウトは諦めて皆で試登する。
ロープウェイの最終に遅れないようにそそくさと退散したのであった。
偉大な先輩のほくそ笑む顔が頭にちらついた。
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