FrontPage/2013-06-25
のっぽ カンボジア ひとり旅(4)
今日はちょっと遠くの遺跡まで車でお出かけです。
朝の街は大混雑。 屋台の前には人だかり。
自転車や2人乗り、3人乗り、4人乗り!したバイクが
あふれています。
途中、スタンドでガソリン補充。 ガソリンスタンドはポリタンクが散らかってます。
1リットル 1ドル でした。 日本より安いけど、物価の安いカンボジアにしては高い印象があります。
まずはプノンクーレンへ。
街を抜けると、どこまでも続く平原。
走っても走っても、広い平原が続きます。
ここへ行きたいとホテルのスタッフに相談したとき、
彼はあまりいい顔をしませんでした。 なぜ?
その理由は来てみてわかりました。
片道2時間の道のりの半分以上が
凄まじい悪路だったのです…。
未舗装の道は穴だらけ。
底の見えない赤茶色の水たまりが次々現れます。
それでも平原を走っているうちはまだ良かった…。
山道に入ると、車が横転するんじゃないかというくらいの
激しいドライブとなりました。
途中、農家の露店でドライバーさんがスイカを購入。 あの山の頂上を目指します。
奥さんへのお土産に5玉くらい買っていました。そして私にも皮をむいてくださいました。
みずみずしくて美味しい。でも…。
悪路走行中なのです。 ぐらん ぐらん 揺れる車内で食べるのは必死。 いろんな筋肉使いました。
1時間以上の悪路走行、
スイカに手をふさがれ全身で踏ん張りながらのドライブの末
到着したのはプリアアントンと呼ばれる涅槃像がいる寺院。
ここは観光客がほとんどおらず、
参拝しているのは地元の人ばかりでした。
有名遺跡はチップを欲しがる子供たちばかりだけど、
ここの子供たちは外国人の私が珍しいのか
ハローと言って手を振ってくれて
とっても可愛らしかったなぁ◎
涅槃像への参拝を終え、近くのリンガ・ムイポアンへ。
ここは川の中にヒンズー教のご神体、リンガとヨニが
彫られている場所。
リンガとヨニの上を流れた水は、聖なる水となります。
そしてこの川の下流には、
すーーーーっごく大きな滝!
すごい! この水量! この落差!
いままで見た滝の中で、
ナンバーワンの迫力!
しぶきがキラキラ輝いて宝石みたい。
滝の裏には南国の植物たち。
水着があったら泳ぎたかった!
この滝は本当にすごいです。
どんな悪路でも
見に来る価値あります。
来てよかった!
1時間以上の悪路を引き返し、
次に向かったのはクバールスピアン。
ここは入り口から遺跡まで、1.5km ほど歩かないとならないので
その前に手前の屋台で腹ごしらえ。
すると、クバールスピアンから帰ってきた男性が
隣のテーブルに座りました。かなりお疲れの様子です。
日本人でした。私が日本人だとわかると、
「めっちゃ遠いっすよ。めっちゃ険しいし、めっちゃ疲れますよ」 と。
その疲労困憊の様子からも、過酷な道中がうかがえます…。
でもここまで来たんだから行くしかない!
覚悟して行ってみると…、普通の登山道でした。
しかしこれは事前の 「めっちゃ疲れますよ情報」 のおかげ。
これがなかったら、私も相当 ひーひー 言っていたはずです。
あの日本人男性に感謝です。
この登山道、一歩外へ出るとそこは地雷地帯。
絶対に道を外れてはいけません。
40分の登山ののち、
たどり着いたのは聖地クバールスピアン。
ここは沢の岩にヒンズー教の神々が彫られています。
さらに沢の上流へ進もうとしたら、
おじさんに声を掛けられました。
その先は行ったらだめだと。
おじさんに誘導されて引き返します。
おじさんの右手は義手でした。
その後、ずっと遺跡を案内してくれたおじさん。
ひとりだったら絶対気づかないような隠れた彫刻や
川底の彫刻、洞窟内の古代の壁画など教えてくれました。
最後におじさんが撮ってくれた写真。
左手で、一生懸命シャッターをきってくれました。
ありがとうございました。
1.5km の山道を戻り、ドライバーさんと合流。
暑い中待っていてくれていつもありがとう。
さて、ホテルへ戻りましょう。
車の中でドライバーさんが、
「どこか寄りたいところはあるかい?」 と
声を掛けてくれました。
わぁ。 じゃぁ大好きなバイヨンにもう一度行きたい◎
ちょっと遠回りだけどOKしてくれました。
閉門までの30分間、人の少ない夕暮れのバイヨンを
静かに見て回りました。
バイヨンを3日間満喫。ありがとうございました。
帰り道、アンコールワットやスラスランなどの水辺では、
たくさんの人がピクニックをしています。
カンボジアでは、夕刻からこうして
家族、友人、恋人などとピクニックをするのが
習慣なんだそうです。
屋台の料理とビールで。
毎日夕刻になるとこの一帯は
日本のお花見のようなほのぼのした雰囲気になります。
いいなぁ。
ホテルへ戻ると、スタッフの男の子が夕食に誘ってくれました。 ありがとう◎ では遠慮なくいただきます。
スタッフたちとまかないご飯。
今日のおかずは もやし・パプリカ・ピーナッツなどを魚醤で和えたサラダ と
雷魚と筍と青菜のスープ、豚肉とカリフラワーのしょう油炒め、でした。
クメール料理はタイ料理のように辛くはなく、薄味で日本人好み。どれもとっても美味しかった。
サラダの作り方を教えてもらいました。
食事をしながらおしゃべり。 恋愛話から政治や第二次世界大戦の話まで。 楽しかったー。
そして、
「明日はプレビヒアへ行くんでしょ?」 とお料理担当の男の子。
「そうだよ」
「僕も行っていいですか?」 「…うん、いいよ」
「僕も行っていいですか?」 とボーイの男の子。 「うん、いいよ」
「僕も行っていいですか?」 と受付の男の子。 「おぉ!いいよ!」
ということは何人になるの???
ドライーバーを含めて5人とのこと。 ひとり旅が5人旅に!
わー! 明日は大ツアーだ! 【つづく】
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