山岳ガイド 佐藤勇介のブログです。

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Tag: のっぽ カンボジア

のっぽ カンボジア ひとり旅(5)


今日はプレビヒアに行きます!(日本では「プレア・ヴィヘア」と言われています)

プレビヒアはタイとの国境地帯にある遺跡。
国際司法裁判所でカンボジア領と認められてはいますが、タイが領有権を主張し続けていて、
緊張状態にあると言われている遺跡です。
地雷は意図的に撤去されておらず、5年前には銃撃戦も起きています。
日本の外務省はこの遺跡への渡航を控えるよう、海外危険情報を発出しています。

でも行ってみたい。ここからの景色が見てみたいんです。

ひとり旅が5人旅になった今日、ホテルのスタッフたちと一緒に出発です!
(小さなホテルなのに、スタッフ4人もお出掛けしちゃって大丈夫なのかな…)

ホテルの前には、昨日とおんなじレンタカーとホテルの専属ドライバーさん。 今日もよろしくお願いいたします♪

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車に乗り込むと…、助手席に女の子が乗ってます。
誰??? と思っていたら、
ドライバーさんが 「うちの奥さんも連れて行っていいですか?」 って。
もちろん! 総勢6人で出発です!

ドライバーさん以外は全員、
プレビヒアに行くのは初めて。みんなウキウキです。

片道4時間の長旅。 朝8時に出発。
あいにくの曇り空なのがちょっと心配。 どうか晴れますように。

← 前輪の空気、抜けてない? 大丈夫?



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カンボジアは信号がほとんどありません。
4時間の道のりで、信号機は3つだけでした。

道はまっすぐ。 道沿いに小さな家がポツポツと続き、
ときどき集落があり、あとは広大な平原のみ。
田んぼを水牛が耕していたり、牛が放牧されていたり
のどかな景色が続きます。
日本のように森や山などの視界を遮るものがないので、
空がとても広くて圧倒されます。
ここの星空はきれいなんだろうなぁ。



途中、路肩に車を止めてのトイレ休憩が2回。
最初、えっ! ここで!? とびっくりしてしまいました。
だって平原なんですもん。 視界を遮るものはないのです。

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ガイドブックで
“カンボジアはまだまだ多くの地雷が残っているので、
 むやみに森の中や藪の中へ立ち入ってはいけない”
と書かれているのを何度も見ましたが…。

仕方ないか。 ちょっとビクビクしながら
背が高めの草の陰でおトイレしました。
ワイルドだぜ。

奥さんがいてくれてよかったー。
女性が私だけだったら心細かったよ。

車に戻ると、奥さんがいろいろと食べ始めました。
「ごめんなさい、お腹にあかちゃんがいるから、
 すぐにお腹が空いちゃうの」 って。
わー♪ おめでたい◎ なんだかとっても嬉しいな。


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3時間くらい走ったところで、小さな街に立ち寄りました。
お昼は、現地で食事すると高くつくので
ここで安く調達して行こうとのこと。

こんなことを言っては失礼かもしれませんが、
かなり貧しい街でした。
農作物や魚やお肉(家畜の)は豊富でしたが、
それ以外のものはほとんどありません。

屋台でおかず4品とスイカを3玉購入。







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さあ行きましょう!
30分ほど走ると、ドライバーさんが
「あの山の頂上がプレビヒアだよ!」 と教えてくれました。








みんな大興奮。 写真を撮りまくり。

雲が多いのが気になるなぁ。 お願い、晴れてー!


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そして! やっとチケットのチェックポイントに到着。
ここで外国人はパスポートのチェックと
観光チケット代5ドルを支払い。(カンボジア人はタダ)

さらに、
ここで自家用車からピックアップトラックに乗り換えます。
車代25ドルが必要です。

荷物をレンタカーからトラックに移動。
炊飯器、スイカ3つ、お弁当箱などなど。






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ドライバーさんと奥さんは車の中へ、
私と男の子たちは荷台に乗って、いざ頂上へ!!

急こう配の坂道をぐんぐん上がります。
約6km、比高500m。

自分たちのいた平原が、どんどん遠ざかります。
空が近づいてくる!
地平線が見える! 揺れる! 落ちる~!

みんなで キャー! わー! ビューティフール! と
大騒ぎ。


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20分ほどの豪快なドライブ。 遊園地のアトラクションみたいで楽しかった◎ そして頂上に到着。
雲が少し晴れてきました。 今のうちに遺跡を見に行きたいなーと思ったけど、まずはランチ。

遺跡の手前がピクニック場になっていました。
日本だったら地面にレジャーシートを敷いてご飯を食べますが、
カンボジア式ピクニック場は、高床式の板の間という感じ。 屋根もついていることが多いですが、
私たちが選んだのは大きな木の下の板の間。 しかも下に川が流れていて、京都の川床みたいな感じ。

そこにご飯を並べて、ランチタイム。 炊飯器ごとご飯を持って来るって斬新。

まずは ネアックター と呼ばれる、その土地の精霊にお供えをして、それから食事スタートです。

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お料理担当スタッフ(勝手にコック君と呼びます)が、
お弁当を作ってきてくれていました。

ニガウリに
みじん切りのねぎと挽肉と春雨を詰めてさっぱりと煮た
スガオ・マリャ というクメール伝統料理。
ガイドブックには
“通常は予約しなくては食べられない”と書いてあります。
そんな手の込んだ料理を私のために…、ありがとう!
さっぱりしてて美味しかった。

屋台で買ったのは、鶏肉と千切りしょうがの炒め物、
青菜とナマズのチリソース煮、豚肉と筍とゆで卵の甘辛煮。
あと、ドジョウのような魚の素揚げ。

どれもほっとする味。
クメール料理は日本人の口に合いますね。

有名遺跡周辺の食事処は観光客に向けたピザ、パスタ、ヌードル、チャーハンなどの万人受けするメニューばかりなので、
こうしてクメール料理が食べれるのが本当にうれしいです。

さて、腹ごしらえをしたら出発です! 入り口で再度パスポートの確認がありました。 緊張します。

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陽が射してきた! いいね、いいね!

← この先にタイとの国境があります。 でも、平和です。

国境警備隊の人が双眼鏡を貸してくれて、
タイ側の監視所(?)が見えたけど
誰もいないようでした。

             タイの監視所
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左から、
ドライバーの奥さん(23才、おなかに赤ちゃん)
ドライバーさん(33才、奥さんにすっごく優しい)
受付の子(受付君。22才。おちゃめで優しい)
お料理担当(コック君、シャイ、彼女募集中)
ボーイの子(ボーイ君、英語がいちばんうまい)




カンボジア人は K の発音が苦手なようです。
私が日本人だとわかると、
「トクショ? トクショかい?」 とよく聞かれます。
トクショってなんだ…、もしかしてトウキョウ?
「そうだよ東京だよ」 と言うと 「OK、OK」 と
話がつながります。


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私の名前も 「キヨコだよ」 と言っても
「チコ」 とか 「コト」 とかなってしまって
全くキヨコと発音できません。

逆に私も、カンボジア人の名前が難しすぎて
全く発音できません。たぶん日本人には不可能です。
こんなに再現できない発音があるんだなと驚きです。

なのでみんなは私のことを 「レディー」 と呼び、
私はみんなのことを勝手な呼び名で読んでいます。


みんな小柄。 のっぽな私はかなり目立つかも。






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みんなで はしゃぎまくって楽しかった!


でも残念ながら雲がどんどん厚くなってきて
雨が降り出しそうな気配がしてきました。

もう一度、青空の時にこの景色を見てみたいな。
またここに来れたらいいな。

名残惜しいけど帰らなきゃ。 帰路も長いし。
後ろ振り向き 振り向き、遺跡をあとにします。




みなさん、とっても敬虔な仏教徒。
遺跡の中の寺院には、スイカをお供えしました。

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帰る前に、きっと普通の観光客なら立寄らないような
駐車場の奥の寺院にも参拝。
お坊さんの読経を受けて、お布施。
とっても貴重な体験をさせていただきました。


帰りはまた4時間の道のり。
途中、農家の露店で熱々の茹でトウモロコシを買って
みんなでかじりつきます。 熱がりながら、笑いながら。

白いトウモロコシ。味はあんまりないけど、
トウモロコシの香りと、もっちり ねっとりした食感が美味しい。
日本のサクサクしたトウモロコシより、こっちの方が好きかも◎



   ゆっくりと日が暮れていきます。

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ポツリ ポツリ とある沿道の家々は高床式で、
玄関にはドアがありません。
屋根も壁も、木材だったり植物の葉だったり。
シンプルで質素。

その開放的な玄関から、
ろうそくの明かりが灯っているのが窺えます。
きっと家族寄り添って眠るんだろうな。



4時間のドライブを経てホテルに到着。
シャワーを浴びてロビーへ降りると、
受付君がまた食事に誘ってくれました。

今夜はお昼の残りのニガウリ料理と、
豚肉のレモングラス炒めと、卵焼き。
どれも本当に美味しい。

コック君に 「日本にはレモングラスはないんだよ」 と言ったら、めちゃくちゃ驚いていました。


毎晩みなさんの夕食に誘ってくれて、ありがとうございました。
すごくうれしかったし、美味しかったし、楽しくて幸せでした◎
これが最後のディナーと思うとちょっとさびしいよ。 明日は最終日かぁ…。   【つづく】


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